【マイホーム入門】20代・年収300万円ならいくらの家が買える?

建売住宅vs注文住宅 どっちを選ぶべき?「自由度の違い」 マイホーム購入
PR

マジメに不動産

真地 リョウ太  Twitter
1989年生まれ。2012年から不動産会社で売買実務を担当。不動産相続対策の案件も実績あり。本サイトでは業務経験から得たスキルをみなさんに発信できればと思っています。宅地建物取引士・行政書士試験合格・FP2級。好きな食べ物は梨。

 

20代でもマイホームって買えるんですか?

本人の属性にもよりますが20代でもマイホームを手に入れている人はたくさんいます

 

ボリュームゾーンである「年収300万円」ならいくらくらいの住宅が買えるのかを試算してみましょう。

 

 

年収から借入可能額を資産するときは、まず毎月支払額から計算します。

実際のケースも交えながら解説しますので参考にしてみてください。

 

①まずは「毎月いくら払える?」の上限を計算する

年収の内、住宅ローンの返済に充てられる金額の割合のことを返済負担率といいます。

たとえば年収500万円で、その中から毎年150万円を住宅ローン返済に充てているという人であれば返済負担率は30%となります。

住宅ローンの融資を受ける際、金融機関から返済負担率がとても重視されます。

融資額の可否を決めるにあたっては、返済負担率が年収の30~35%を下回るように金額を決定しなければ審査落ちの可能性が高くなります。

逆にいえばこの枠内に収まれば住宅ローンの借入は十分可能ということです。

■返済負担率の目安

年収500万円以上 返済負担率35%以下
年収500万円以下 返済負担率30%以下

なお、現在借入中の他社ローン等がある場合は、その返済額も負担率に組み込む必要があります。

借入可能額を試算するときは、まずは年収から毎月支払額を計算しましょう。

計算例:年収300万円・カーローンあり

実際のケースで毎月の返済額を計算してみましょう。

年収300万円、カーローンで毎月1万円の返済をしている人を例にあげます。

年収×30%だと、年間支払額は90万円、毎月7.5万円の支払いになります。

ただし現在カーローンの方に毎月1万円を返済しているので、住宅ローンに充てられる金額は6.5万円です。

※(年収300万円×30%)÷12ヶ月 - 1万円

これが年収から計算される住宅ローンの返済額となります。

年収300万円で、毎月1万円の借入返済をしているケース
→毎月の住宅ローン支払額の上限は6.5万円

 

②次に金利・借入年数を決める

自分の年収から毎月支払額が試算できましたが、これだけでは融資可能額がわかりません。

住宅ローンの金利・借入年数によっても、融資額が大きく変わりますので、各金融機関の条件などをチェックする必要があります。

住宅ローン金利

近年の住宅ローンは低金利が続いています。

地方銀行だと変動金利で1.1~1.2%前後の金利を推移しており、インターネット系の銀行に至っては安いところで0.4~0.5%の商品もあります。

ただし、金利の適用条件などについては金融機関によって独自のルールや基準があることがありますので、各社の特徴をよくよく理解する必要があります。

借入年数

ひと昔前までの住宅ローンは30~35年で借り入れるのが一般的でした。

しかし最近では40~50年という長期の住宅ローン商品も登場しています。

借入期間が長いほど返済負担率が軽くなりますので、結果的に融資額を大きくしやすいので、比較的年収が低い人でも購入予算を伸ばせるメリットがあります。

ただし、40~50年の住宅ローンは物件価値に対する審査が厳しくなります。長期優良住宅の認定等が必要になる場合があるので、物件選定に気を付けなければなりません。

計算例:毎月支払6.5万円でいくらの物件が買える?

さきほど、年収300万円・カーローンに月1万円の返済している人だと住宅ローンに毎月6.5万円まで支払いが可能という例をあげました。

毎月支払が6.5万円だと、いくらの物件が購入できるのでしょうか。

金利・借入期間別でみると下表のようになります。

 

■毎月支払6.5万円の借入可能額(元利均等)

借入年数 30年 35年 40年 45年 50年
金利1.25% 1,950万円 2,210万円 2,454万円 2,683万円 2,898万円
金利1.00% 2,020万円 2,302万円 2,570万円 2,825万円 3,068万円
金利0.75% 2,094万円 2,400万円 2,694万円 2,978万円 3,251万円
金利0.50% 2,172万円 2,503万円 2,827万円 3,142万円 3,450万円

 

金利0.5%で借入年数50年だと、計算上は最大3,450万円まで借入れが可能ということになりました。

3,400万円代なら新築のマンション、場所によっては戸建てでも手が届きそうな価格ですよね。

20代・年収300万円でも上手に住宅ローンを利用することでマイホーム購入が夢じゃなくなるということがわかったと思います。

 

今すぐ買わないという人にも「知識付け」はおすすめ

近い将来に住宅を購入したいけど如何せん今すぐにという訳ではないという人も多いと思います。

そういう人も、不動産に対する知識を付けておくことをお勧めします。

 

 

たとえば3年後くらいに、いざ「住宅を購入する」と決心したとしても、おそらくすぐに購入までの行動に移せないことでしょう。

不動産は調べれば調べるほど奥が深くなっていきます。それに高額の買い物ですので、「これで本当にいいのかな…」と直前になって不安になるということが珍しくありません。

そのため、住宅購入を決心してから実際の売買契約まで半年~1年かかるということも多々あります。

住宅は一生に一度の大きな買い物ですから、無理もありません。

ですが「少しずつ知識を付ける」ということは、今からでも、お金をかけずに実行できることです。

将来いざ住宅を購入するとなったときに適正な判断ができますし、生涯学習の一環としても大変有意義です。

住宅セミナーなどで業界の話を聞いたり、情報を収集してみたりすることをお勧めします。

 

まとめ:マイホーム購入は早い方がいい

やり方にもよりますが毎月6.5万円の支払いで3,400万円のマイホームに手が届くというのは、少し驚きですよね。

ただし住宅ローンには完済時年齢の制限がかかっていることが多いので、何歳からでも利用できるわけではありません。つまり長期借入れができるのは若い層の特権なのです。

借入期間が長いと利息負担が増えるというデメリットもありますが、毎月アパート払っている家賃は1円も資産になりません。

それよりも、若い内に住宅ローンを組んで住宅費=将来の資産に替えていくというのも一考の余地があるのではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました