家の中で雨漏りが発生!原因確認と応急措置、事後処理について解説

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真地 リョウ太  Twitter
1989年生まれ。2012年から不動産会社で売買実務を担当。不動産相続対策の案件も実績あり。本サイトでは業務経験から得たスキルをみなさんに発信できればと思っています。宅地建物取引士・行政書士試験合格・FP2級。好きな食べ物は梨。

 

 

家の中で雨漏りが発生しました!どうすればいいですか!

雨漏りを発見したら、落ち着いてまずは原因が目に目に見える箇所にあるかを確認しましょう。

 

雨漏り対策には原因の追求が必要

急な雨漏りで困っている人はいませんか。雨漏りが発生したときは対策と原因の追求が必要です。雨漏りを放置すると被害が拡大します。

・天井や壁にシミができクロスなどが剥がれる
・カビの発生
・家財道具の故障
・漏電による火災

業者に依頼をしてもすぐに対応してくれるとは限りません。原因の追求と応急措置は同時進行が大切です。

 

雨漏りの原因が屋根とは限らない

雨漏りと聞くと原因は屋根と思いがちですが、べつの箇所から発生することも多々ありあす。屋根が原因とは限りません。屋根以外では主に次の箇所が考えられます。

・窓のゴムパッキンの劣化により隙間ができ雨水が浸入
・外壁塗装の剥がれやコーキングの劣化などが原因によりヒビから雨水が浸入
・ベランダの防水シートの劣化によりヒビから雨水が浸入
・雨樋の詰まりが原因で屋内の壁から雨水が浸入

窓の閉め忘れなどのうっかりミスを除けば、雨漏り発生した時点でかなり劣化が進んでいます。時間が経過すると、二次被害も含め修理費がさらに高くなるかもしれません。早急な対策が必要です。

 

自分でできる雨漏りの原因追求方法

雨漏りで個人ができる原因の追求方法は目視調査が一般的です。

雨が降ったとき、最上階の天井からポタポタと雨漏りをしているのならば屋根が原因と考えられます。ただ屋根に上るのは危険です。

個人でできる箇所の目視を行いましょう。

・屋根裏の目視
・壁のヒビを目視
・ベランダのヒビや排水の詰まりを目視
・雨樋の詰まりを目視

ひどく濡れシミができている付近は、雨漏り原因箇所の可能性が高いです。付近を重点的に調査しましょう。

原因の追求と言っても素人には難しいのが問題です。雨漏りの原因は1つとは限りません。業者に依頼をしても修繕工事が複数回に渡ることも多々あります。

対策としてできることは、二次被害を防ぐためにできるだけ雨漏りの原因箇所付近で雨水の侵入を食い止めることです。

ハッキリとした原因が掴めないのは当然のこと、難しい調査はプロに任せてください。

また、雨が降っていないにも関わらず水がポタポタと落ちる、天井や壁にシミができるといった場合は配管が原因かもしれません。

配管が原因の場合は雨漏りではなく漏水です。修繕を依頼する業者も変わるので注意をしましょう。

 

雨漏り対策の具体的な応急措置

原因が屋根の場合、素人が対策を講じるのは危険です。瓦のずれや剥がれが原因の場合は、プロに依頼をしてください。

素人の中途半端な応急措置が修理の妨げになることもあります。苦労して行った修理が仇になることもあるので、二次災害を防ぐ応急措置に留めておくのが賢明です。

 

天井からの雨漏り対策

一般的な応急措置として知られているのがバケツと雑巾による雨漏り対策です。床や家財が二次被害を受けないようバケツで受け止めます。

原始的な方法ですがもっともポピュラーな方法です。

1.バケツの中に雑巾を入れ雨がはじかないようにする
2.バケツの下にブルーシートを敷き床が濡れないようにする
3.定期的に雨水を捨てる

できるだけ近くで食い止めるため、屋根裏にバケツが置けるのならば一番近いところで雨水を受けましょう。

ただし、雨漏りしている箇所を雑巾で止めてはいけません。雑巾が濡れ、乾いている木材にも被害が広がります。

一番近いところと言ってもしたたり落ちてくる雨水を受け止めるのが効果的な対策です。

 

窓やサッシからの雨漏り対策

窓やサッシからの雨漏りは雑巾やタオルを濡れている箇所へ敷きます。窓枠の下にシートを敷き雨水の広がりを防いでください。

定期的に雑巾は変えます。給水シートを使用するのも効果的です。

 

雨漏りで火災保険は適用される?

雨漏りの原因によって火災保険の適用が受けられます。火災保険の対応は火事だけではありません。条件がそろえば修理費に火災保険の申請ができます。

 

火災保険が適用される主なケース

火災保険が適用されるための条件は次のとおりです。

火災保険が適用される主なケース
原因 「台風」「強風」「大雨」「ひょう」などの自然災害
申請時期 被害後3年以内
補償内容 「風災」「ひょう災」「雪災」が盛り込まれている

 

最終的には保険会社の判断になりますが、上記の条件はクリアしておかなければいけません。判断は損害状況写真と必要書類によって行われます。

内容によっては現場調査で個別に確認したうえでの判断になるかもしれません。自然災害であったとしても、必ず補償が受けられるとは限りませんので注意をしてください。

 

火災保険が適用されない主なケース

火災保険が適用されないケースは次のとおりです。

・経年劣化
・初期不良

先ほど自然災害でも補償さるとは限らないと説明をした理由は経年劣化が関係します。屋根や外壁の素材は時間が経過すれば劣化をし、適切なメンテンスが必要です。

メンテンスなどの対策をせず雨漏りが発生した場合は補償されません。メンテンスなどの対策を講じていない家まで補償をしたら火災保険会社が潰れてしまいます。

受け渡しから10年以内に雨漏りが発生した場合は、初期不良として無償の修理が受けられるかもしれません。

火災保険を利用するのではなく、家を建てたメーカーや工務店に連絡をしてください。

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