水回りリフォームで住宅の資産価値をアップさせる≪システムキッチン編≫

水回りリフォームで資産価値をアップさせる≪システムキッチン編≫ 不動産売却
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真地 リョウ太  Twitter
1989年生まれ。2012年から不動産会社で売買実務を担当。不動産相続対策の案件も実績あり。本サイトでは業務経験から得たスキルをみなさんに発信できればと思っています。宅地建物取引士・行政書士試験合格・FP2級。好きな食べ物は梨。

 

 

 

 

 

住宅の資産価値を高める方法はありますか?

 

住宅をリフォームすることで、資産価値を高める効果が期待できます。
中でも生活感の出やすい水回り設備は資産価値に直結しています。リフォームで綺麗にすることで、売却するときの査定に大きな影響が出ることもあります。
今回は水回りリフォームの王道、システムキッチンの選び方について考えましょう。

 

 

 

 

キッチン配置の型を決める

家族みなさんで快適に過ごすことができる空間にするためには、まずはキッチンの選び方が肝心です。
システムキッチン選びは、現在の部屋の間取りに適したキッチン配置の型を決めることからはじまります。

 

 

I型キッチン(オープンタイプ)

キッチンリフォームの選び方のひとつは、ベーシックなI型キッチンです。おおかたキッチンのイメージはこのタイプです。

壁付けの一列でキッチンを使用します。料理に拘りを持っている方々も、結構このタイプを選ばれているようです。チェックポイントは、効率よく家事作業を行うことができるかです。

作業台・カウンターテーブルを置くことによって、Ⅱ型キッチン(後述)のような使い方もすることができ団らんの場所に変身させることができます。

 

 

Ⅱ型キッチン(セパレートタイプ)

シンクとコンロを分割させることで、二列配置のⅡ型キッチンが完成します。ペニンシュラ型やアイランド型などレイアウト(後述)も可能、かなりバリエーション豊な方法です。

キッチンにはそれほどスペース空間がないけど、対面を実現したいという方々におすすめの方法です。

 

 

L型キッチン

L型キッチンは、シンクとコンロがL型に配置されて、賢くスペース空間を利用することができる方法です。
壁付けでも片方オープンでもOK、アレンジの仕方も豊富です。

シンクとコンロの距離を短く設定することができるので、家事動線がスムーズです。

 

 

アイランド型キッチン

さらにキッチンの選び方にはアイランド型キッチンがあります。アイランド型キッチンとは、島(=アイランド)という言葉が示す通り、調理スペースやシンクなどが島のように独立しているタイプのものを言います。まさにキッチンが主役であるとありありと実感を持つことができる方法です。間取りも中心で考えるといいでしょう。

アイランド型キッチンは壁についていないから回遊性をもたせることができ、両側からでもスピーディーにキッチンへと着くことができるので、頻繁に出入りするようなシーンにとても活用できます。

 

 

ペニンシュラ型キッチン

もう一つのタイプはペニンシュラ型キッチンです。ペニンシュラ型キッチンは、左右どちらかが壁に接しているキッチンのことです。半島のことを、英語でペニンシュラと言います。四方が壁に接していないアイランドキッチンに対して、片方だけ壁につけたものがペニンシュラ型キッチンです。

 

 

アイランドキッチンとペニンシュラキッチンを比較する

対面キッチンはコミュニケーションを持つことができるスペース空間であり、開放感を演出することができます。その代名詞的存在は、アイランドキッチンとペニンシュラキッチンです。

しかし、アイランドキッチンとペニンシュラキッチンには、機能性、デザインの違いがありますので、選び方、チェックポイントもしっかり抑えておくといいでしょう。

ペニンシュラキッチンには、アイランドキッチンのメリットを充分活かしアイランドキッチンのデメリットを補う良さがあります。ペニンシュラキッチンは、アイランドキッチンと同様にして対面キッチンを実現することができているので、キッチンに立っている人がリビング側に目を行き届かすことができます。

料理に集中している時でも、リビング、またダイニングにいる人たちといいコミュニケーションを持つことができます。小さい子供さんがいるような時でも子供さんをリビングで勉強させて目を離さず済ますことができるのも大きなメリットです。

一方でペニンシュラキッチンはキッチンの片方を壁付けにするレイアウトになるので、比較的限定されたスペースでも設置が可能です。アイランド型キッチンの選択肢は両サイドに通路が確保されることになるので設置にはより広いスペース空間が必要となります。

 

 

 

グレード(オプション)を選ぶ

システムキッチンの型が決まったら、設備のグレードを選定します。
一般的には、オプションで機能を追加していくことができるようになっています。自分の好みや生活スタイルに合わせてカスタマイズしていくことができますが、ハイグレードになるほど費用も高くなっていきます。予算を決めた上で、最低限自分に必要な機能を決めておくようにしましょう。

システムキッチンのオプションにはいろんなものがあるので、ここではあると便利な人気グレードについて紹介したいと思います。

 

自動食器洗い洗浄機

水回りリフォームで資産価値をアップさせる≪システムキッチン編≫食器洗い洗浄機は、家事の軽減に役立つ機能です。
家電量販店などで外付けタイプのものを購入することもできますが、置き場所や見た目の問題から、システムキッチン導入時にビルトインタイプのものを選ぶ人が多く、人気の商品です。

 

IHクッキングコンロ

システムキッチンを選ぶときに、コンロの種別についてガスかIHから選ぶことができます。
ガスの火力があった方が料理がしやすいという人もいるので、どちらを選ぶかは好みにもよると思います。
将来的にオール電化導入などでガスからIHに変更するということも考えられます。購入時にはガスコンロを選んで、将来的にいつでもIHに変更できるよう電気配線は引いておく人もいるようです。

 

天板素材(人工大理石、セラミック)

水回りリフォームで資産価値をアップさせる≪システムキッチン編≫天板(ワークトップ)の素材にもグレードがあります。
人工大理石やセラミックなどグレードの高いものを選ぶと、傷や汚れがつきにくく、お手入れがしやすいというメリットがあります。

最近のシステムキッチンは天板だけではなく、シンクの素材も選べることが多くなりました。
たとえば天板はセラミック、シンクはステンレス、というように異なる素材を選ぶと接合部分が汚れやすくなりがちです。
天板からシンクまで同じ人工大理石に統一することで接合部分の隙間がなくなり、お手入れがしやすくなります。
シンクが非金属ということで変色や汚れを防ぐというメリットもあります。

 

ソフトクローズ機能

水回りリフォームで資産価値をアップさせる≪システムキッチン編≫最近では標準機能となっていることが多いので意外と気付きにくいのがソフトクローズ機能です。
収納の引き出しを閉めるときにレールにブレーキが働き、ゆっくりと閉まってくれるというものです。ソフトクローズでない引き出しは、閉めるときに毎回大きな音が鳴るので、家事中のストレスに繋がり、また引き出しの中の物に衝撃を与えてしまうというデメリットもあります。

 

タッチレス・ハンズフリー水栓

タッチレス水栓(ハンズフリー水栓)は、センサーが自動で水を出したり止めたりする機能のある水栓です。
タッチレスは手をかざすことでセンサーが反応して水が出るタイプのもの、ハンズフリーは家事作業の動きを感知して吐水・止水を行うというタイプのもので、機能性に少し違いがあります。

手動水栓だと家事中に水を出しっ放しにしがちですが、センサー付きの水栓にすることで節水や省エネに繋がりますし、作業もはかどります。

 

ディスポーザー

水回りリフォームで資産価値をアップさせる≪システムキッチン編≫ディスポーザーとは、シンク流し台の内部に取り付けられる生ごみを粉砕する設備のことをいいます。
調理中に出た生ごみをそのまま流しに捨てることができるので、家事の負担を軽減することができます。

ディスポーザーはどのキッチンでも取り付けられるわけではなく、システムキッチンのグレードや配管状況によって設置が難しいこともあります。場合によってはメンテナンスに高い費用がかかることもあるので、取り付けを検討するときはメーカーからデメリットの話も聞いてから判断することをお勧めします。

 

 

キッチンはお部屋の雰囲気を変えるパワーがある

キッチンの選び方は非常に大事なポイントです。キッチンには、お部屋の雰囲気を大きく変えるパワーが存在しているからです。

キッチンリフォームによって資産価値も大きくアップさせることができます。資産価値を高めるキッチンリフォームとは……、それは将来の買主が喜んでくれるかそれを真剣に考えることです。豪華なキッチンにし過ぎてしまったばかり売れ残ってしまったというケースもあります。

住宅の設備バランスも悪く、近隣住宅と比較しても明確に特殊な間取りになってしまっているのでは、ということもじっくり時間をかけて検討する必要があります。特殊であり過ぎることはデメリットであり、それだけニーズを狭めることになります。

キッチンリフォームでは、形、レイアウト計画、仕様などなどと言った拘りを持たなければならない部分は一杯あります。

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